日本臨床睡眠医学会
~日本に境界なき睡眠医学を創る集い~

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ポスターセッション

2011 年 9 月 26 日

 今回のISMSJポスターセッションでは「Tech’s Corner」8題、「夜間の異常運動・行動」8題、「睡眠呼吸障害とその関連領域」7題、「産業保健・解析方法」8題の合計31演題のポスターが発表されました。ポスターセッションは一般講演と同じ会場内の後方に設置されたボードにポスターを掲示するスタイルであったため、参加者は会場移動することなく広々としたスペースでポスターを一望できるようになっていました。多くの学会がそうであるようにポスターボードで細かく仕切られた会場で隣のセッションの演題発表の進行を窺いながら、発表・質疑を聞いているよりはお互いのセッションがオープンで双方の活発な討議の熱が互いに感じられ良かったと思いました。(本人座長を拝命しておりましたので、他のセッションを覗くことできず進行しておりましてその点充分に満喫とはいえませんが。。。)

 というわけで、私はその他セッションの具体的な内容はわかりませんので「睡眠呼吸障害とその関連領域」セッションについて感じたところをレポートさせていただきたいと思います。

 セッションを通してなにより感じたことはこの時間にISMSJの成り立ちや趣旨とするところが凝縮されていたことです。歯科系の先生が多いセッションではありましたが発表者の臨床領域も様々、発表された演題の内容も幅広く、さらには聴衆にも色々な職種の方がいらっしゃいました。色々な分野の発表を様々なジャンルの人が一度に聞いているわけですから時に鋭い質問もありましたが、「専門じゃないので教えてください」とか「素人考えではこれって変じゃない?!」っと気負いなく質問できる雰囲気でしたし、「こういう職種の人がこの発表を聞くと、こういう質問や意見がでるんだぁ」とか「自分が患者さんと関わる時間のことだけを考えがちだったが、前後のつながりにおいてこういう配慮って必要だな」っと感じるような良い意味の化学反応が起こってたように思います。同じことを専門領域とする人間だけで集まる会はそれとして良さがありますが、睡眠という領域の特性を考えると異なるバックグラウンドの人たちとの共通語をもつことは重要ですし、このセッションでは自分の考えや世界に囚われずにいるための調整作業を参加者全員で共有できていたように思いました。

(九州大学 歯学部 津田緩子 記)

8月27日(土) プログラム
17:00~18:50 ポスターセッション
【座長】村木久恵、児玉光生、津田緩子、神山潤
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