日本臨床睡眠医学会
~日本に境界なき睡眠医学を創る集い~

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組織委員長挨拶

2017 年 8 月 23 日

 
 2007年、ISMSJの前身であるSleep Symposium in Kansai(SSK)の第3回を金沢で開催させていただきました。その時は、患者さんの立場に立った「睡眠」を提供できる専門職の育成を目標にし、「睡眠医学と教育」をテーマにいたしました。

 それから10年が経ち、また金沢でお会いすることができます。今回のテーマは、「つなごう次世代へ、私たちの睡眠医学を」です。私たちの睡眠医学が完成したもので、それを次世代に引き継ぐ、という意味では決してありません。日本独自の医療制度の中で、さまざまな工夫をしながら最良の睡眠関連疾患の医療を行ってきた皆さんが、後継者たちにそのノウハウを伝えるとともに、さらにレベルアップを図ることが目的です。

 最良の睡眠の医療を目標に計画(plan)を立て、実行(do)し、振り返り評価(check)し,改善(act)する、このPDCAサイクルを回すために日本臨床睡眠医学会が存在します。本学会の学術集会は、単なる発表の場ではなく、学んだことを基に、実行した医療を持ち寄り、仲間同士で良い方策を考え学ぶ場です。

 2017年の学術集会は、金沢医科大学病院の新築された設備を中心に開催します。同窓会の支援によりつくられた北辰講堂をメイン会場とし、そのホワイエからは立山連峰から昇る朝陽を、もう一つの会場の医学教育棟からは日本海に沈む夕陽を見ることができます。睡眠覚醒リズムの昼間部分を楽しみながら学んでいただければと思います。




             金沢医科大学 医学教育学・金沢医科大学病院 睡眠医学センター
             堀 有行