第4回 ISMSJ学術集会
2012 年 6 月 10 日
■「第4回ISMSJ学術集会」は、2012年9月14日(金)-16日(日)に
神戸ファッションマートにて開催されました。
9月14日(金) プログラム | ||
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10:00 〜 10:10 |
Opening remark 【組織委員長】谷池雅子(大阪大学 連合小児発達学研究科) |
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10:10 〜 12:10 教育プログラム |
睡眠医療に携わる人に必須の基礎知識~消費社会における医療 とビジネス睡眠に関連した病気に薬物治療が行われることはよ くあり、その際、診断と適応を誤らないことが良い治療へとつ ながる。しかし、意味のある治療をするためには、医薬品につ いて正しい情報を知らなければならない。にもかかわらず、医 薬品やそれに準ずる各種の商品がどのような過程を経て、世に 生み出され、使われていくかについて、多くの人はほとんど知 らない。特に睡眠に関しては、病気と健康の境界があいまいな 場合が多いため、ビジネスのターゲットとなりやすい。ISMSJ では、睡眠医療関係者こそ、商品開発や治験、宣伝の過程の概 要を理解することが良い睡眠医療を確立していくために重要と 考え、本教育プログラムを企画した。 【座長】高橋正也、三上章良 (ISMSJ境界なき睡眠委員会) 【演者】岡本晋介(株式会社えとじや 代表取締役) 山本晴子(国立循環器病研究センター 先進医療・ 治験推進部) |
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12:10 〜 13:30 ランチョンセミナー |
睡眠時無呼吸を合併する心不全の治療 【座長】徳永 豊(徳永睡眠呼吸クリニック) 【演者】葛西隆敏(順天堂大学 循環器内科・ 循環呼吸睡眠医学講座) (共催:フィリップス・レスピロニクス合同会社) |
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Coffee Break | ||
14:00 〜 15:30 ワークショップ |
次世代の医師へ睡眠医学をどう教育していくのか「臨床睡眠 医学」はmultidisciplinaryであり、異なる分野の専門家たち による「チーム医療」や価値観を共有した「連携」が重要で ある。そして、そのコアに位置するのが「睡眠専門医」であ るが、必要なのは知識や技術だけではなく、睡眠に関係する すべてのことに興味をもつことのできる素養かもしれない。 「チーム医療」や「連携」をリードする「睡眠専門医」およ び、睡眠に関係する「チーム医療」に携わる他分野あるいは 多分野の専門家を育成する(次世代へ伝える)には、どうい った教育システム(教え方と学び方)が必要となるであろう か?医師に限定しない医療関係者の皆様と一緒に考えてみた い。 (1)睡眠に関する教育の現状:教える立場から 【座長】河合 真(米メソジスト病院 神経内科神経生理部門) 堀 有行(金沢医科大学 医学教育学) 1.睡眠に関する医学教育の実情 【演者】堀 有行(金沢医科大学 医学教育学) 2.医師に伝えたい睡眠医学~若手医師の視点から 【演者】小栗卓也(名古屋市立大学 神経内科) 3.医師と臨床検査技師に伝えたい睡眠医学~RPSGTの視点から 【演者】野々上茂(大阪大学 医学部附属病院睡眠医療センタ ー) 4.人は育ててもらったようにしか人を育てられない~日本型の 睡眠医学実践の場に必要な教育を模索して 【演者】立花直子(関西電力病院 神経内科・睡眠関連疾患セン ター) |
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15:30 〜 16:00 | Coffee Break | |
16:00 〜 17:30 ワークショップ |
次世代の医師へ睡眠医学をどう教育していくのか (2)睡眠に関して学ぶべきこととは?:学ぶ立場から 【座長】河合 真(米メソジスト病院 神経内科神経生理部門) 堀 有行(金沢医科大学 医学教育学) 5.睡眠に関して学んできた道~臨床検査技師の視点から 【演者】丸本圭一(関西電力病院 臨床検査部) 6.睡眠に関して学んできた道~神経内科医の視点から 【演者】村上永尚(徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス 研究部臨床神経科学) 7.睡眠に関して学んできた道~小児科医の視点から 【演者】松澤重行(兵庫県立リハビリテーション中央病院) 8.医療従事者の睡眠を考える 【演者】高橋正也(労働安全衛生総合研究所) |
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17:30 〜 19:00 イブニングセミナー |
睡眠医療センター立ち上げから今日まで 〜現場から見たこの20年〜 【座長】三上章良(大阪大学 保健センター) 【演者】谷口充孝(大阪回生病院 睡眠医療センター) (共催:帝人ファーマ株式会社・帝人在宅医療株式会社) |
9月15日(土) プログラム | ||
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9:30 〜 12:00 Talking Poster |
Poster Sessionでの議論をより活性化するために、ポスター 発表の前に、演者の皆さまが発表の概要を紹介する時間を設け ますので、ぜひスライド3枚でアピールして下さい。Tech’s Cornerとしてポスター演題を出された方については、この部 分のスライド発表はありません。 |
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12:00 〜 13:30 ランチョンセミナー |
自然な眠りを誘うロゼレムは、どうやって生まれたか? 〜舞台裏で繰り広げられた創薬のドラマ〜 【座長】本多和樹(ハムリー株式会社 筑波研究センター睡眠科学研究所) 【演者】内川 治(武田薬品工業株式会社 医薬研究本部化学研究所) (共催:武田薬品工業株式会社) |
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13:30 〜 14:00 | 総 会 | |
14:00 〜 15:00 組織委員長講演 |
子どもの眠りを守るためには 【座長】立花直子(関西電力病院 神経内科・ 睡眠関連疾患センター) 【演者】谷池雅子(大阪大学 連合小児発達学研究科) |
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15:00 〜 16:00 特別講演 |
Circadian rhythm disorders: Implications for Health 【座長】谷池雅子(大阪大学 連合小児発達学研究科) 【演者】Professor Phyllis C Zee (Department of Neurology, Northwestern University Medical School) |
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16:00 〜 16:30 | Coffee Break | |
16:30 〜 19:00 Poster Session |
昨年に引き続いて、睡眠検査の技術的な議論のセッションを 設けました。PSGを共通言語とするチーム医療の形成のため、 Tech’s Cornerでは、睡眠技士だけでなく、職域や専門領 域にかかわらず参加者全員が自由に議論できる場を提供いた します。 ★ポスターセッションの演題一覧表はこちら≫≫≫ |
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19:30 〜 21:30 | 懇親会 |
9月16日(日) プログラム | ||
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9:00 〜 13:30 サテライトセミナー(1) |
睡眠医学の診療に従事する医療チームセミナー (事前登録制、定員40名) ISMSJ会員,OSHNet会員,OSHNetスリープ・アソシエイ ツ:3,000円 非会員:5,000円 睡眠に関連した疾患や病態は、睡眠時無呼吸症候群、ナルコ レプシー、レム睡眠行動異常症、レストレスレッグズ症候群、 パラソムニア、てんかん発作、不眠、過度の眠気、睡眠覚醒 スケジュールの問題、夜間行動異常、など多彩である。「睡 眠」は「脳」に密接に関連し、「睡眠」をカバーできること が「脳」の総合診療医であると言っても過言ではない。また、 そういった「脳」の総合診療医が専門的に睡眠診療を実践す るためには「睡眠医療チーム」としてのidentityをもつこ とが必要であり、このチームは、「睡眠センター」といった ハード面が伴わないヴァーチャルなものであっても十分機能 しうる。また、専門的な診療環境に身をおかない場合でも、 睡眠関連疾患を取り扱う機会は多いため、専門施設と連携す るためのノウハウを身につけることによって患者を適切 に紹介し、長期的なフォローに携わることができる。 本セミナーは、「睡眠関連疾患の総合診療」を可能にする ために、①「睡眠関連疾患の総合診療」に必須の睡眠生理と スリープヘルスの知識を身につけ、②「睡眠」に関連した社 会問題を理解し、③睡眠患者の抱える問題を解決するスキル を身につけることを目的とする。 【企画責任者】堀 有行(金沢医科大学 医学教育学) 【ファシリテーター】 小栗卓也(名古屋市立大学 神経内科) 門野真由子(京都府立医科大学大学院 医学研究科 内分泌機能制御学) 河合 真(米メソジスト病院 神経内科神経生理部門) 杉山華子(関西電力病院 神経内科・睡眠関連疾患センター) 高橋正也(労働安全衛生総合研究所) 立花直子(関西電力病院 神経内科・睡眠関連疾患センター) 谷口浩一郎(徳島大学大学院 臨床神経科学) 堀 有行(金沢医科大学 医学教育学) (共催:NPO法人Osaka Sleep Health Network) (協賛:株式会社小池メディカル、帝人在宅医療株式会社、 フィリップス・レスピロニクス合同会社〈五十音順〉) |
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9:00 〜 13:30 サテライトセミナー(2) |
小児睡眠半日コース (事前登録制、定員50名)ISMSJ会員, OSHNet会員,OSHNetスリープ・アソシエイツ:3,000円 非会員:5,000円 子どもの身体発育、発達に十分な睡眠が必要であることは、 多くの小児科医は漠然とは知っていることではありますが、 どのような方法を用いて、どのような子どもにどのように介 入するのかについて、体系的に知る機会はありません。この コースは、睡眠に特化した検査室を持たない一般小児科医で も行い得る睡眠診療に必要な知識を習得することを目的とし て、開講されます。 【オーガナイザー】谷池雅子(大阪大学 連合小児発達学研究 科) 1.はじめに 【演者】谷池雅子(大阪大学 連合小児発達学研究科) 2.睡眠覚醒リズム表 (sleep wake log) の利用とその解釈に ついて 【演者】立花直子(関西電力病院 神経内科・睡眠関連疾患セ ンター) 3.睡眠診療に役立つ質問票 【演者】清水佐知子(大阪大学 医学系研究科保健学専攻) 4.小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の病態 【演者】加藤久美(太田総合病院 睡眠障害センター) 5.小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の診断と治療 【演者】加藤久美(同上) 6.小児のレストレスレッグズ症候群の診断と治療 【演者】毛利育子(大阪大学 連合小児発達学研究科) 7.乳児夜泣き-不眠の鑑別と治療について 【演者】福水道郎(東京都立府中療育センター) 8.思春期の睡眠の問題とその対処 【演者】松澤重行(兵庫県立リハビリテーション中央病院) (共催:NPO法人Osaka Sleep Health Network, 日本イーライリリー株式会社) |
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9:00 〜 13:30 ハンズオンセミナー |
PSGのsleep stagingのABC 初心者向き睡眠塾半日コース (事前登録制、定員30名) ISMSJ会員,OSHNet会員,OSHNetスリープ・アソシエイ ツ:3,000円 非会員:5,000円 終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)は、睡眠を客観的に評価する ための検査方法で、睡眠検査のゴールドスタンダードとされ ています。PSGは睡眠医学に携わる者にとっての共通語でも あり、PSGから睡眠医学に必要不可欠な情報を得ることがで きます。睡眠 医学に携わる方は是非ともPSGを学んでいた だきたいと思います。 今回のハンズオンセミナーでは、PSGの初心者を対象に、少 人数のグループに分かれ各グループで実技指導者とともに PSGのraw dataを睡眠段階についてスコアしていきます。 PSGに関して、全くの初心者の方、スコア経験のない方、 PSGを少し勉強し たが忘れてしまい一から学びなおしたい というような方、ふるってご参加ください。 なお、参加者については、医師、検査技師に限らず、看護師 など医療に関連しているすべての職種の方が参加いただけま す。皆様の参加をお待ちしております。 【座長】三上章良(大阪大学 保健センター) 1.PSGとは 【演者】三上章良(大阪大学 保健センター) 2.PSGのStaging方法 【演者】谷口充孝(大阪回生病院 睡眠医療センター) 3.PSGのStaging実習 【実技指導者】 赤堀真富果(掛川市立総合病院 診療技術部検査室) 千﨑 香(天理市立病院 臨床検査室) 中内 緑(徳島大学病院 診療支援部臨床検査技術部門) 野々上茂(大阪大学医学部附属病院 睡眠医療センター) 丸本圭一(関西電力病院 臨床検査部) 村木久恵(大阪回生病院 睡眠医療センター) ※講師・実技指導者は全員RPSGT資格保持者です。 (共催:NPO法人Osaka Sleep Health Network, 協力:株式会社小池メディカル) (協賛:株式会社小池メディカル、帝人在宅医療株式会社、 フィリップス・レスピロニクス合同会社〈五十音順〉) |