日本臨床睡眠医学会
~日本に境界なき睡眠医学を創る集い~

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設立時(2008年8月)代表挨拶

~境界のない睡眠医療と睡眠医学をめざして~

「医学」と「医療」はその進歩に伴い専門分化されてきましたが、一方でその恩恵を受ける人々にどの専門分野で診療してもらうべきかの道案内ができる人材育成が行われてきませんでした。近年、プライマリ・ケアの重要性がクローズアップされてきていますが、「睡眠」の分野での人材育成は大きく遅れ、その結果、睡眠に関連した問題をもつ多くの人々がたらいまわしにあっている、といっても過言ではありません。
 質の高い睡眠診療の基盤作りには、職種を問わず、「睡眠医学」と「その周辺領域のプライマリ・ケア」とを理解し、医療全体の適確なプロセスをコーディネートできる人材が重要です。同時に、根幹を成す睡眠医学を進歩させることが、睡眠関連疾患に苦しむ方々を救う医療につながるでしょう。
 本学会では、職種を問わず、正しい「睡眠医学」を学べる場をつくり、それを実践する人々が連携し、睡眠に関する予防医学から専門医療に至るまで、広い守備範囲をもつことによって、人々の健康増進に貢献したいと考えています。
 一般的には、学会の方針は役員からのトップダウンで、実行や改善は一般会員からのボトムアップで決めていくという風潮があります。本学会では、役員を含めて会員全員がミドルの立場で、上に掲げた目的達成のために、活動・事業の計画、実行と改善を行ってゆきたいと考えています。したがって、「皆様のご支援をお願いいたします」とは申しません。いっしょに進んでいく仲間として会員全員の力をあわせてゆきましょう。

Integrated Sleep Medicine Society Japan (ISMSJ) 
代表 堀 有行 (2008年8月)