日本臨床睡眠医学会
~日本に境界なき睡眠医学を創る集い~

サイト内検索▶

第10回ISMSJ学術集会の特別講演

2018 年 8 月 28 日

第10回ISMSJ学術集会の特別講演は、
モントリオール大学歯学部、医学部外科学外傷ユニットの
Gilles Lavigne先生です。

第10回ISMSJ学術集会では、特別講演にモントリオール大学歯学部、医学部外科学外傷ユニットで、疼痛・睡眠・異常運動の研究統括をされているGilles Lavigne先生をお招きし、慢性疼痛と睡眠についてお話していただきます。



Lavigne先生はモントリオール大学歯学部、米国NICDR、ジョージタウン大学などの経歴を経て、歯科医師・Oral Medicineの専門医であるとともに、咀嚼や嚥下、疼痛の神経生理学・薬理学の研究に関わってこられました。

睡眠医学の分野では、モントリオール・サクリカ病院睡眠生体リズム研究所(当時)で、PLMSや睡眠時ブラキシズムの病態生理機構の研究の他、睡眠と慢性疼痛や不定愁訴に関する研究をされてきました。近年では、軽度外傷性脳損傷やオピオイド使用、プラセボ効果の研究を推進されています。

また、睡眠医学のバイブルであるPrinciples and Practices of Sleep Medicine 6th editionの睡眠生理学や歯科・耳鼻科関連領域のセクションで監修者をされるなど、睡眠医科学分野でリーダーシップも発揮されています。

今回は、‘Dismantling sleep and pain interaction’(睡眠と疼痛の悪循環を阻止する)と題して、慢性疼痛と睡眠が相互に憎悪をもたらす機序や臨床管理などについてお話しいただく予定です。

今回のご講演から、客観的な診断・評価が難しい不眠と疼痛について理解を深めていただき、皆様の臨床や研究に生かしてくだされば幸いです。



- Marshansky S, Mayer P, Rizzo D, Baltzan M, Denis R, Lavigne GJ. Sleep, chronic pain, and opioid risk for apnea. Prog Neuropsychopharmacol Biol Psychiatry. 2018; 87(Pt B):234-244.


- Suzuki, Y, Arbour, C, Khoury, S, El-Khatib, H, Chauny, J.M., Paquet, J, Giguère, J.F., Denis, R, Gosselin, N, Lavigne, G.J. Individuals with pain need more sleep in the early stage of mild traumatic brain injury. Sleep Med. 2017;33:36-42.


- Lavigne GJ, Sessle BJ. The Neurobiology of Orofacial Pain and Sleep and Their Interactions. J Dent Res. 2016;95(10):1109-16.


- Khoury S, Carra MC, Huynh N, Montplaisir J, Lavigne GJ. Sleep Bruxism-Tooth Grinding Prevalence, Characteristics and Familial Aggregation: A Large Cross-Sectional Survey and Polysomnographic Validation. Sleep. 2016;39(11):2049-2056.


- Chouchou F, Chauny J-M, Rainville P Lavigne J.G. Selective REM Sleep Deprivation Improves Expectation-Related Placebo Analgesia. PLoS One. 2015;10(12):e0144992.


- Lavigne G., Khoury S., Chauny J-M., Desautels A. Sleep and Pain in mild Traumatic Brain Injury. Pain. 2015;156 Suppl 1:S75-85.

≫≫ 第10回ISMSJ学術集会のHPはこちらから