日本臨床睡眠医学会
~日本に境界なき睡眠医学を創る集い~

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「第10回ISMSJ学術集会」レポート

2019 年 1 月 10 日

 

 
                  大阪回生病院睡眠医療センター 臨床検査技師  藤井 陽子



第10回日本臨床睡眠医学会(ISMSJ)学術集会が、淡路夢舞台国際会議場で2018年10月5日、6日の2日間にわたり開催されました。

今回の学術集会は大阪大学大学院歯学研究科高次脳口腔機能学講座口腔生理学教室 加藤隆史 組織委員長のもと「口腔から覗く睡眠医学」をテーマとした今までとは違った方向から睡眠を学ぶ機会となりました。

2日間を通して頭部、特に顔面や口腔に関してこれほど勉強になった学術集会は初めてではないかと率直に感じました。

睡眠といえば臨床ではいびき、無呼吸、夜間の異常行動などをメインに診ることが多い中、嚥下や発声、呼吸のメカニズムや頭部、顔面に関係する疼痛が睡眠に影響することなど様々な分野の先生方の講義を聴くことができ、知識を深めることができました。

また、睡眠に関するてんかんの症例の実際のビデオや波形の提示での解説など検査をするものにとっては普段なかなか経験できない症例を見せていただいたことに感銘を受けました。

今回、2日目の教育シンポジウムのシンポジストのお話しをいただき「PSGの表面筋電図を極める」というテーマで臨床検査技師という立場からお話しをさせていただきました。

これから睡眠を始めようとする方にもわかりやすく、また睡眠の検査をされている方には今注目されているものも含めた内容で参加された皆さまには臨床で1つでも参考になればという思いで当院の検査を紹介させていただきながらの発表となりました。

ポスターセッションはスペースが広く発表者と参加者の距離が近く、様々な意見が飛び交い有意義な時間ではあったかと思います。

私もこのポスター発表で先生方の貴重なご意見をいただき、今後の研究の参考にさせていただきたいと思いました。

台風直撃かどうかと危ぶまれたなか開催された学術集会でしたが、私自身が貴重な経験をさせていただいた忘れられない充実した2日間となりました。

今後も可能な限り参加をしていきたいと思っております。



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