日本臨床睡眠医学会
~日本に境界なき睡眠医学を創る集い~

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「第15回ISMSJ学術集会」レポート

2024 年 12 月 2 日

 
朝日大学歯学部総合医科学講座内科学
朝日大学病院睡眠医療センター
第15回日本臨床睡眠医学会学術集会 組織委員長  大倉睦美


朝日大学病院睡眠医療センター
第15回日本臨床睡眠医学会学術集会 副組織委員長 村木久恵


2024年10月11日-12日に岐阜市のじゅうろくプラザにて第15回ISMSJ学術集会を開催させていただきました。初めての岐阜開催であり,東海地方では2回目,どのくらいの参加をいただけるかと心配しつつの準備期間でした。私たち自身,岐阜の地に睡眠医療センターを立ち上げたのが2020年10月であり,地域に自分たちが根ざすことを行いつつの中での準備となりました。初めて岐阜で行う以上,できるだけ東海地域の方々の新しい参加者を増やしたい,これを機会に睡眠医学のネットワークづくりのきっかけにもしたい,ISMSJに積極的に参加していただける人材を東海地方よりさらに増やしたいとたくさんの欲張りな目標をもっておりました。ISMSJ学術集会は現地に参加をしていただいて,現地で議論すること,さらに一人でもその睡眠医学を語る仲間を増やしていくことを目標としております。受け身ではなくなるべく参加者に積極的に議論に参加していただくことが大切であり魅力です。ただまずは参加していただけなければその魅力を知っていただくこともできない,と考えておりました。幸いにも合計287名の参加登録をいただきました.たくさんの皆様がお声がけいただいたおかげと大変感謝いたしております。


今回の学術集会のテーマは「睡眠医学を紡ぐ」とさせていただきました。参加者それぞれの自身の中で,さらに参加者間で有機的なつながりをもつことで睡眠医学が着実に臨床でも研究でも歩みを続けていけるきっかけになればという想いでした.プログラムに関しては少し欲張りすぎ,みっちりの時間割となってしまったため,一部プログラムでは質疑応答の時間が十分とれなかったこと,ポスタービューイングの時間もとったのですが,なかなか上手く告知ができず(ポスター会場の場所の問題もあったかと思います),もう少し活発な議論ができる環境を作ることができればよかったなと反省しております。またたくさんの参加をいただき,一部ランチョンでお弁当ぎれになってしまい,懇親会も熱気あふれるライブ会場のようになりました。このあたりはお許しいただければと思います。


今回ワークショップをふたつ入れさせていただきました。小児と模擬患者養成WSです。これらは双方向性で参加いただいた方からも好評でした。特別講演のDr. DauvilliersにはナルコレプシーType2と特発性過眠症の疾患概念,診断検査の問題,ナルコレプシーType1におけるオレキシン欠如にかかわる免疫病因への探求,そしてオレキシン受容体アゴニストによる治療へと,彼の臨床経験からの疑問をさらに研究で解明していこうというたゆみない興味と努力を聞くことができて,改めて臨床睡眠医学の面白さを目のあたりにできたご講演でした。


今回参加者の方に一つでも何らかの紡ぎがあれば組織委員長,副組織委員長としてこの上のない喜びです。一つの小さなきっかけが我々の睡眠医学を続ける契機になったように。その後の人生におおきく影響することもあります。今回の反省点は次回第16回ISMSJ学術集会に引き継ぎ,新たな地福岡でもたくさんの方々とお会いできることを楽しみにしております。最後に今大会を大過なく終えることができましたのも,ご協力いただきました会員,組織委員はじめとした皆様のご尽力のおかげです。心より感謝申し上げます。



第15回ISMSJ 学術集会レポート





   

第15回ISMSJ 学術集会レポート




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