日本臨床睡眠医学会
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「ハンズオンセミナー:ABC for sleep staging」レポート

2013 年 9 月 12 日

 今回当センターでも新しくPSG検査を始めるにあたり、何も分からない私のために当センター耳鼻咽喉科鈴木雅明教授がこのセミナーを教えてくださり、初めて参加させていただきました。脳波の経験は多少あったのですが、まだまだ知識の浅い私にはPSG検査は未知の世界でした。

 少し緊張した気持ちで講義はスタート。三上章良先生の「PSGとは」では、睡眠検査での学ぶ大切さや楽しさなど教えていただき気持ちが引き締まりました。次に立花直子先生による「PSGのstaging方法」の講義では、オリジナルのテキストが配布され、PSGとはどんな検査なのか、意義、sleep stagingの基礎・判定方法、arousalの判定方法など要点が簡単にまとめられていて分かりやすかったです。ほとんどPSGの知識の無い私にとって、初めて聞く用語などたくさんありましたが、どうにかついていくことができました。

 そして今回の本題スコアリング実習では、5,6人のグループに分かれ各グループに1,2名のRPSGT資格保持者の方が指導者としてついてくれました。私のグループは河合真先生が指導してくださいました。ここでは2,3人でsleeps stagingとMSLTでのREM期の判定を実際にスコアリングし、河合先生と答え合わせしていくものでした。脳波の波形とは見え方が全く違い、とても難しかったです。ですがとても気さくでおもしろい先生で、黙って考えられない私に注意を入れながらも、優しく分かりやすく教えてくださり楽しく学ぶことができました。終始笑いが耐えなかったです。時間の過ぎるのが早く、あっという間に実習終了の時間となってしまいました。

 最後に指導していただいた河合先生の勤務されている病院のお話があり、米国でのお話やそこでの研修医との交流、そして睡眠医学がどれほど楽しいか河合先生の情熱が伝わる内容の濃いお話を聞くことができました。これからPSG検査に携わることの緊張が少しほぐれもっと勉強したいという気持ちがわいてきました。

 今回初めて参加させていただいて、どれも初めてのことばかりで、頭に入ってくるのか心配でしたし緊張していたのですが、まわりの明るい方々に囲まれて楽しみながら学ぶことができました。
このような機会を企画してくださった方々、何も分からない初心者の私に分かりやすく楽しく教えてくださった講師の方々、本当にありがとうございました。これからPSG検査を始めるのにここで学んだことが発揮できるよう頑張りたいと思います。

(帝京大学ちば総合医療センター 検査部 梅津 華織 記)